柔道界・スポーツ業界の体罰について
こんにちは!
柔道-73kg級の土井健史です。
僕のBlogでは読者の皆様に役立つかもしれない様々な体験や気付きを更新しています。
今回は「主に柔道界・スポーツ業界の体罰」についてで、柔道界・スポーツ界の体罰は無くならないのか?
僕自身、体罰を経験したことがあるのか?
体罰は必要なのか?
こういったことを現役の全日本強化選手だからこそ感じることについてお話していこうと思います。
では初めに、実際に今も“体罰は行われているのか?”
こういった疑問が読者の皆さんはあると思います。
結論から言うと、“体罰はあります。”
そして、それは子供の両親が望んでいる場合も多いです。
勿論スポーツと縁が無かった方は理解できないことは承知の上で今回の話になりますが、基本的に体罰は柔道界では減少し、体罰は基本的に無いので安心してください。
また、本題に入る前に今回の話はあくまでも僕の主観であるため気分を害される方がいるかもしれませんが、ご了承ください。
なぜ、スポーツに体罰はつきものなのか?
なぜ、スポーツって体罰するの?
という質問を一般の方から受けたことがあります。
僕の倫理観でも“体罰はだめだ!”と思いながらも、「そりゃ、一回くらいはあるだろう」、「殴られないと分からない奴もいる」という考えもどうしてもあります(笑)
“僕も〇〇してたけど、体罰とかそういうのは無かったよ”という人も多いです。
では何故このようなずれが起きるのでしょうか?
僕の考えではスポーツに打ち込んできたレベルの差では無いかな?と思います。
気分を害された方がいれば申し訳ないのですが、はっきり言いますと僕の母校に楽しいクラブ活動やサークルをしてきたレベルの子が入部すると、“一週間続けられません”それほど厳しいのです。
こういった経験がある上で指導をする先生の中には、この若い現役時の時に1流の環境で練習してきた自分が抜けきらない先生が時々います。
その結果、同じレベルを求める先生や新しい世代の考えの理解ができない生徒への体罰に繋がっているのでは無いかな?と僕は感じることが多いです。
それを踏まえた上でまずは柔道界で起きた有名な体罰問題と僕の考えを次の章で述べましょう。
兵庫県立飾磨工業高等学校の柔道部顧問
ヤンキー先生と呼ばれよくメディアに出演されていた「三輪光」先生が起こした柔道部顧問の事件。
飾磨工業は定時制の学校であり、ヤンチャだった子もいれば、家庭環境に難があった子、道を踏み外してしまった子供、普通の子供など様々な生徒がいます。
しかし、その考えはおかしい!偏見だ!と言われれば謝罪をしますが、普通の指導では三輪先生の生徒は果たして“子供の将来のためになっていたのだろうか?”という点を考えてほしいです。
僕の考えでは何人もの生徒が三輪先生に救われたのではないかな?と思います。
おそらく飾磨工業の柔道部より厳しいところはない!と言って、この時代の変化が激しい時代をたくましく生き延びているのではないでしょうか?
ちなみに僕は飾磨工業の柔道部を“規律が厳しく軍隊みたいだな“と僕は思ってました(笑)
まあ、厳しさの反面、飾磨工業柔道部では体罰が起きてしまったようですが果たして三輪先生のすべてを否定するメディアを僕はあまりよく思えません。
現在、三輪先生は何をされているか僕には分かりませんが、先生の情熱はきっと人間教育に役立つことであったと思いますし、今もどこかで人間教育を行っているような気がしないですか?
宝塚市立中学校
柔道部顧問の男性教諭、生徒が冷蔵庫に入れていたアイスを食べたことで体罰を行い、大怪我をさせた疑いがある。 これは教員の純粋な体罰で柔道部の顧問として逮捕されてもおかしくない事件であり、正直やりすぎでは無いかな?と感じました。
僕は詳しくは分からないので、2つの予想ができました。
- 生徒が無断で教官室の冷蔵庫から“アイスを取った=盗み”を柔道で指導し、怪我を負わせた。
- 生徒が無強化でアイスを食べているのを柔道で指導し、怪我を負わせた。
これらの2点が考えられましたが、ニュースの体罰「宝塚中学校柔道部顧問」が生徒の背骨を折るようなけがを負わせた!と先入観を持ってみると、何も思わないのですが生徒もこれが差し入れのアイスで無ければ、一般的に考えると勝手に冷蔵庫を開けて「盗み」に入ったという捉え方をされてもおかしくありません。
決してこの教員を僕は擁護するわけでは無い!(やりすぎなので)のですが、何か理由もあったのでは無いかな?と僕は感じます。
天理大学柔道部暴力問題
2013年の夏でしょうか?
天理大学柔道部が暴力問題で活動停止になったのは。
筆者である僕は天理大学3年生の柔道部所属で、キャプテンの4年生はオリンピック2連覇の大野将平先輩といった世代の頃でした。
内容は4年生を筆頭に1年生に体罰という名の指導を加えた!ということでした。
この結果、天理大学柔道部としての大会出場は1年間中止となり、僕の1年間は無駄なものになったのを今も覚えています。
また、事件当初、詳しくは僕の口から話せませんが、僕は事件に日は部屋でTVドラマを見ており“同級生もまた誰一人体罰に加わらなかった“というのが僕の世代の誇りです。
その後、天理大学柔道部は「体罰・暴力」を行ったものは退寮が命じられる程徹底し、理不尽な寮生活・柔道部の伝統を変えるなどの改革を行いました。
そのため天理大学では現在、暴力問題が行われていないので安心してください。
良くも悪くも天理大学の柔道部が一気に変わった瞬間だったのではないででしょうか?
土井は体罰を経験したことがあるのか?
一言で言うと、体罰は受けたことはありました。
。
僕は子供の頃からヤンチャ坊主であったため、たくさんの人に叱られ、殴られていました。
1番殴られたのは母親ですかね?(笑)
僕の人生経験上では過去に“人に体罰を加えたこともあります”。
僕自身、気性が荒いことから天理校高校生の時に練習の時でもありました。
これ自体は、僕が変えることのできない過去であり、向き合わなければならない後悔の1つです。
また、僕らの世代は体罰が当たり前のように行われていた時代から「体罰禁止の時代」に移り変わる時であり、天理大学生になってからは「殴られて理解することは本当に理解なのか?」と疑問を抱き、体罰はとは縁を切りました。
こういった考え方の変化によって、僕は上記の天理大学柔道部暴力問題が起きた時はドラマを見ていて、後輩に体罰を加えるといったことは一切ありませんでしたが部での問題であったため、1年間は試合に参加することができませんでした。
そして、これらを踏まえて感じることは、メディアにとって「体育会系の体罰」は良くも悪くも視聴率・新聞・雑誌などの視聴率や購買率を高めるための良い材料だなと感じています。
とあるスポーツ競技の無名選手「〇〇選手の初優勝」とは大きく記事には出ませんが、全く知らない無名選手でも暴力問題や悪いことをした場合は「〇〇競技○○選手事件!!」と一面を飾ることができます。
個人名は言えませんが、スポーツの成績では無く問題を起こしたことによって、世間に認知されるようになった選手もいます。
そのためスポーツ選手の行動は世間にとって目立つ存在であり、影響力が大きいのかもしれませんね。
スポーツ界の暴力問題は無くならないのか?
これに関しては多くの指導者がこう言います。
「殴られないと分からない子供がいる。」
これに関しては僕がスポーツをやってきた身からすると80%同意。
実際にそういった子供もいますし、子供にとって何かいい影響があるように変えてくれることを望んでいる両親もいるのも事実であるため「体罰は禁止」と頭の中で分かっていても難しいと思うことが多々あります。
しかし、20%は理解できない部分があり、例を挙げると、スポーツをクラブ・部活で行っている場合は教育の一環であり、「体罰」という形での教育を保護者・子供が受け入れられない場合や教育委員会の方針に合っていないのも事実なので、社会のルールとしては体罰は認められていません。
ちなみにとある記事では40%の体罰への理解・同意があることが分かりました。
これについては子供と両親の家庭環境や育ってきた環境によって、臨機応変にしていくしかないと時代的には感じましたが、「体罰は禁止」というのはこれからの時代当然。
指導者・教員も「昔の時代は、僕らの時は」などの感情は捨てて、真摯に向き合う必要があるのかもしれませんね。
柔道界の【体罰】と向き合う未来の問題
すでに起きている問題の一つですが、「パワハラ」と呼ばれることが教育現場、中学校・高校・大学の部活動にも増えています。
現状少しずつですが、体罰の代わりに「干される:無視をされ、相手にされない。」が増え、問題のある生徒・素行の悪い生徒に行い、態度が変わるのを待つといったこと。
これからはこの干すという行為が保護者や生徒・教員を巻き込んで問題になっていくような気がします。
良くも悪くも“モンスターペアレト”・“体罰”・“パワハラ”といったワードは今後のスポーツ界や柔道界に増えていくような気がします。
最後になりますが、僕は人生で殴られないと分からなかったことが多くあったのではっきり言いますと「体罰禁止」に関しては完全に同意できません。
しかし、時代の流れに逆らって生きていくのも難しいと思いますので、上手く向き合っていくしかないのではないでしょうか?
それでは皆さん時間を大切に良い1日を!
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