新型コロナウィルスとどう向き合うか?

2021年4月2日

新型コロナウィルスとどう向き合うか?

『柔道家土井健史はコロナウイルスとどう向き合うか?』

今日はそんな話をしていこうと思います。

現在世間ではコロナウイルスに感染拡大によって、日本中だけでなく世界が力を合わせてこの危機を乗り越えようとしています。
毎日のニュースでは感染者の増加発表が繰り返され危機的状況などのニュースが連日放送されており、室内スポーツにはますます不利な状況というよりは続行不可能な状況が続いております。
特に柔道はコンタクトスポーツであり、各所属団体の多くが活動自粛、もしくは停止しています。

ニュースのとある記事では寝技の練習の禁止なども取り上げられていましたね。
確かにその通りなのですが苦笑いしてしまいます。

そして、柔道の大会は3月あたりから様々な試合が延期されています。
もちろんこれは他人事では無くて、僕は3年ぶりに全日本柔道選抜体重別選手権に出場できるチャンスがあって減量もしていたし、チャンスを失っています。
また、全日本柔道実業団個人戦も今年は中止ですので、1年間の計画が大きく崩れています。

そんな中、今考えることはこういった状況の中で何ができるか?
また何をしなければならないか?
ということを考えさせられますね。

試合が中止で約1年間チャンスを失った選手もいると思います。
また、学生最後の年である世代、今年で引退を考えていた選手は最悪だとしか言えません。
ですが、こういった状況は必ず違う形で起こりうる可能性があると考えるべきだと僕は思っています。

僕でいうと、2011年のブレーメン国際大会の代表に選ばれていたのが東北大震災のため派遣中止。
2013年に柔道部の問題で1年間学生の試合を自粛。
因みに、今回で3回目です。

僕はこういった経験は確かに辛かったのですが学んだことも多くありました。
それを2点挙げたいと思います。

1つ目は「落ち込んでいる時間というのは無駄」ということですね。
この年で引退だったからといって当てはまらない部分ではありません。
僕は落ち込んでいる暇があればその時間を次の目標や次のステップに少しでも早く使うべきだと思います。

実際に今回の試合に延期という状況でも、僕は9年前にこの経験をしているので今回の自粛で落ち込むことなく、次の日には普通にトレーニングや稽古をしていました。
今は人が少ないところで黙々とできることを続けています。

2つ目はこういった活動ができなくなり、目標が外的要因により達成できないという状況があって、今後の人生が最低限狂わないような状態にしておくこと。
1番怖いのはスポーツの実績で進学・就職をしたいと考えている選手ですね。
柔道は、僕の経験上、就職に関してはかなり他競技に比べ恵まれていると思います。

ですが、それは1部であり結果が無いと、特に軽量級はスポーツ推薦で進学・就職することが難しくなることが予想されます。
こういった状況をどうするか考えなければならないですよね。

まあ、中高生なら勉強し、試験に受かればよいのですが、大学生がより良い環境の実業団に所属しようと思うなら3年生までに大きな成績を残しとかなければ現役を良い環境で続けるのは難しいと思います。
そうなると、柔道しかできない人間では苦労すると考えられます(例外はあります)。

僕は大きな問題というと、この2つだと思います。

他にも様々な問題があると思いますが、学生に皆さんは学校にいけないから勉強できないという言い訳はやめて、できることをしておいた方がいいと思います。
現代ではスマートフォンと最強の武器があります。
参考書が欲しければネットで良い本が分かり、簡単に注文することができます。
また、オンライン学習という方法もあり、外に必ず出ないと勉強できないということは無いです。

実際この自分の問題を解決できないと中3と・高3・大学4年生は大変だと思います。
柔道しかできない人間を社会は求めているのか?この期間に何ができるか?
何をしなければならないか?をもう1度考えるべきだと思います。

因みに1番苦労するのは大学4年生じゃないですかね?

今回の危機的状況をきっかけに様々な企業が倒産、または大赤字です。
実際に内定取り消しの動きも見られ、説明会の中止も起きています。
売り手市場の就職活動は今まで通りいきません。
柔道しておけば何とかなるというのは危ないのではないでしょうか?

そして、練習ができなくなって試合も中止となった社会人はさらに充実した現役ができる時間が1年減りましたね。
実業団に所属している僕たちはこのコロナウイルスだけが問題では無いと思います。
会社が成り立たなければ僕たちは活動できないですから。
改めて会社に柔道させてもらっていることを理解し、何か行動を起こした方が僕は良いと思います。

長くなりましたが健康に気を付け自分にできる対策をし、この危機を乗り越えましょう。

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では皆さん時間を大切に、良い1日を。