東海大学と試合した全日本学生柔道優勝大会の話

2021年6月9日

天理大学3年時の振り返り

こんにちは。
天理大学柔道部の暴力事件により、2013年天理大学3年生時に出場できたのは団体戦だけで、個人戦は2回しか出ていない土井(@takeshidoi)です。

色々ありまして、コロナよりも長い自粛期間がありました。
今回は東海大学との試合で、オリンピック金メダリストの「ベイカー茉秋」選手と試合した時の話や、天理大学のレギュラーに定着した時の話や、天理大学のレギュラーに選ばれると、当時は不思議な伝統があったので、その時の天理大学3年生の時の話をしたいと思います。

結論から言うと、天理大学のレギュラーの責任感は重いと感じたことと、東海大学と試合した時の団体戦で【ベイカー茉秋】選手に組まれたら絶対負ける、一本だけは取られてはいけないと思いました。

東海大学【ベイカー】選手に負けた全日本学生優勝大会

大学3年生の団体戦の試合の中で1番印象に残っている試合と言えば、全日本学生柔道優勝大会の準決勝戦で東海大学のオリンピック金メダリストのベイカー選手と試合して、指導2で負けたことですかね。
この試合内容に関してははっきり言って、逃げながら引き分けようとしている試合内容ですが、この試合内容に関しては全く恥ずかしい思ったことはありません。

何故か?というと団体戦において1番大切なのは「1本負けしないこと」です。

引き分けることができていればチームが勝ててよかったのですが、「組んだ瞬間にこれはまともに戦えば負ける」というのが組むと、ある程度分かります。
また、その時のルールや指導の早さなども意識して戦う必要があり、当時は指導があまり早くなかったのでこういった試合ができましたが、2014年以降は「指導」が早くなったため今のルールでは戦う方法を変える必要があります。
こういったことを意識して動画を見ていただくとまた見方が変わるのではないかと思います。

まだ東海大学の1年生の【ベイカ―茉秋】選手と組んだ時、あまりの圧力と筋力の強さには驚きましたね。
「何食ったらそんな筋肉になるねん。」と筋肉のすごさに試合中に驚きました(笑)
結果的に、ベイカ―茉秋選手は決勝でも大暴れしていたので、今思えば引き分け狙いで正解でした。

柔道の団体戦で大切なこととは?

団体戦において大切なことは何か?と考えると、僕の考えは「負けない」こと。
そして、勝つべきところで勝って、負けるようなところは失点をいかに抑えるかがポイント。

特に軽量級は、今のルールでは相手の手を両手で切れない、かけ逃げはすぐに取られるというルールのため、軽量級・中量級が今のルールで団体戦を戦うには「受けの強さ」がさらに必要になってくると僕は思います。

柔道には「柔よく剛を制す」という言葉がありますが、実際は非常に難しく、基本的に柔道の全日本学生の優勝大会に出てくる選手のメンバーは73kg以上の選手が多いのが現実です!

天理大学の校内予選は免除になりレギュラーに定着

天理大学の3年生からは、天理大学無差別の団体メンバーに選ばれるのも推薦になり、73kg級ですが天理大学の団体無差別レギュラーに定着しました。
天理大学の2年生までは、校内予選に出ていましたが、大きい多く選手たちは、天理のレギュラーになりたい一心から必死でした。

天理のレギュラーに定着するようになってからは自信が付き、同階級の選手には簡単に負けなくなったのを今も覚えています。

天理大学の校内予選(無差別)は疲れる

僕らの時は、校内予選に選ばれたからと言って調整練習(軽めの練習)は無かったので、普通に厳しい練習を試合前にもさせられていました。
だから、僕は73kg級で無差別で戦うには疲れが溜まっていては校内予選で負けると思って、試合直前はあえて稽古で手を抜きまくって疲れが溜まらないように工夫しており、特に朝練は足が疲れるので調整が難しかった。

また校内予選は実際の大会と違って、試合感覚が非常に短いため、軽量級にとってはスタミナが消耗やすくきつい戦いとなります。
そのため一本勝ちを積極的に重ねる必要があるため、僕以降の73kg級台でレギュラーで活躍した選手は後輩の山本悠司(現:旭化成)ぐらいでは無いでしょうか?

天理大学の柔道部のレギュラーには特別待遇システムがあった

また、当時の天理大学には特食制度というのがあり、レギュラーだけが試合前に食べることができる食事。
試合前だけど、焼き肉・鍋・すき焼きが順番に毎日あり、僕はレギュラーでは無い大学1年生の時に特食を食べている選手を見て、必ずこれを食べれるようになってやる・・・と思っていました。
また、この食事の制度を見て天理のレギュラーは特別なんだと改めて思えたし、やはり選手への憧れが強くなります。
(今はあるのか分からない。)

こういった施策に関して様々な意見はあると思いますが、当時の天理大学にこういった特別制度があったみたいですね!
こういった伝統が天理らしさであり、良くも悪くも伝統や歴史は面白いですね!

それでは今日はこの辺で終わります。
では皆さん時間を大切に、良い1日を。