2021年講道館杯は2022年1月に延期!

2021年12月2日

コロナ禍最初の柔道全国大会、2020年講道館杯を棄権します

こんにちは、土井(@takeshidoi)です。


コロナ禍最初の2020年講道館杯全日本柔道体重別選手権-73kg級で出場予定でしたが、怪我をしましたので欠場することにした時から1年が経ちました。

今年の大会はどうなるのか?と選手にとって不安な日々が続きましたが、講道館杯は2022年に1月開催予定となりました。

そして、2021年の現在は全国柔道少年柔道大会、全日本ジュニア・全日本実業団・全日本学生といった大会が延期となり、緊急事態宣言が発令されていることから稽古すらできない、練習再開の目途が無い!といった状態が様々な所属で見られます。
そんな中、東京五輪はじめパラリンピック、インターハイ、全国中学校柔道大会が開催されていることで不満がある方も多い状況で今年も大変な時期が続いていますね。

僕自身も現役の最後の試合になるのでは?
と思っていた三重とこわか国体が中止(8月26日)と正式に決まり、なんかやるせない思いでいっぱいです。
各SNS(Twitter/Instagram/facebook)からの連絡や・直接電話していただいた方も多く、改めて感謝を述べたいと思います。

さて、昨年の講道館杯では新型コロナウイルス対策を柔道の大会では、国内初!と言っても過言では無いほどの対策をした2020年講道館杯全日本柔道体重別選手権から1年が経とうとしています。

昨年の講道館杯では下記のような新型コロナウイルス対策が行われました。

  • 2週間前からの検温、体調チェック表の提出。
  • 当日は「選手・監督・付き人・トレーナー」しか千葉ポートアリーナに入場できない。
  • 試合参加人数も例年の半分以下。
  • 新型コロナウイルス対策として、PCR検査よりも早く結果が出る「スマートアンプ法」

一つ気になることがあるとしたら、この大会でスマートアンプ法により新型コロナウイルス検査が「陽性」だった場合に試合の出場ができない・・・ということが怖いですね。
この大会に向けて、遠方の選手は自費や会社の支援で多額の交通費や宿泊費を出しています。

例えば、関西からの出場者は選手・監督・付き人・トレーナーの費用(4人分)を単純に計算すると、新幹線やホテル・食事代などで、10万円は簡単に超えることになります。

こういった費用の面もあるため無観客というのも案外良かった試合だったと今では思います。

そんな中、僕が思ったことは2021年の講道館杯は延期になったが、稽古を満足に全員ができているのかな?とこういう疑問があるのは僕だけでしょうか?

ちなみに2021年は東京五輪が終了し、次のパリ五輪に向けて新しいチームを作っていくのが課題の中スタートの世界選手権に向けて新しい若手選手が胎動するこの大会がオリンピック後に開催されないということは冬季のヨーロッパ遠征はどうするのか!という疑問が生まれるため99%開催されると推測はしています。

今回の記事は【柔道界の方向性】について僕の考えについて述べたいと思います。

2021年の講道館杯の出場・開催場所・日程

2021年の柔道の大会は東京五輪及び、インターハイ・全国中学校柔道大会は開催したが、全日本ジュニア・全日本実業団・全日本学生が延期、2021年三重国体が中止なっています。
さて、緊急事態宣言が終了して落ち着き始めている世間ですが、講道館杯の会場を何とか確保するため2022年に向けての講道館杯を開催するにあたり、日時と場所を本来の場所と開催日は大幅に変更となりました。

日程【11月の1周目の土日→1月17日(月)~1月19日1(水)】
場所【山梨県小瀬スポーツ公園武道館】
住所【山梨県甲府市小瀬町840】
何故変更になったか?というと、下記の4点が考えられます。

  • 会場の確保(予約状況など)
  • 都道府県の要請によって拒否(新型コロナウイルスの影響)
  • 練習ができていない選手がいる
  • 講道館杯の予選ができなかったため、出場権獲得のための試合が開催できなかった(全日本学生・全日本ジュニア)

僕の予想では講道館杯の予選開催を中止し、本選の講道館杯のみを開催になるのではないか?と思っていましたが、次のオリンピックに向けて新しい若手にチャンスを与えなければならない柔道界にとって予選が無事に開催されるのは素晴らしいことですね!

しかし、新型コロナウイルスの影響もあり、今年も講道館杯に出場できる選手は限られるため多くの選手がチャンスを失うということが予想され、本年度はオリンピックもあったため警察官の選手などは大会に出場できるか分かりません。
苦しい状況の中ではあるが、新型コロナウイルスの影響もあり責任は誰にもない状況ではあります。
しかし、コロナウイルスのワクチン接種も増えてきたので柔道の練習を再開できている場所は多いのではないでしょうか?

土井健史は講道館杯の出場資格はあるが、出場するのか?

僕はちなみに“全日本強化選手に指定されている”のですが、家庭の事情により出場できるか正直分からない状況です。
また、正直言って僕自身は2021年三重国体での優勝を目指して現役を復帰して柔道を続けてきたので、やるせない気持ちでいっぱいです。

こういったことがあったので、正直今は柔道がしたいという気持ちも起きず、柔道着を着て柔道がしたいという気持ちは全く起きないということも原因です。
今の僕は柔道が続けるのか?果たして現役を続けるのか?と聞かれると、正直現役を続けようとは思えないんですよね。
そのため現役の進退を踏まえて思ったことはどこかのタイミングで発表したいとは思っております。

なぜ、東京五輪は開催して柔道の全国大会などは中止・延期なのか?

何故オリンピックはしたのに大会が延期なのか?

納得できない方が多くいると思います。
これに関してはたくさんの選手や関係者が泣いたことであると思いますが、結論から言うと“開催団体が違う”としか言えません。
例を挙げると下記のような開催連盟があります。

オリンピック = IOC
インターハイ = 全国高等学校体育連盟
全国中学校柔道大会 = 日本中学校体育連盟
全日本ジュニア = 全日本柔道連盟?JOC?
国民体育大会(国体) = 日本スポーツ協会

このように開催した連盟によって、中止・延期・開催といった方針が全く異なります。
納得いかない部分ではありますが、開催される競技団体によって選手が左右されるのは仕方のないことであり納得していくしかありません。

ちなみに僕も「国民体育大会(国体) = 日本スポーツ協会」の被害者で現役を通じて、大会の中止は全部で4回目なので逆にすごいな!と失笑してます(笑)

  1. ブレーメン国際大会(東日本大震災のため自粛)
  2. 全日本学生体重別選手権(天理大学柔道部暴力問題)
  3. 全日本体重別選手権(新型コロナウイルス)
  4. 三重とこわか国体(新型コロナウイルス)

こういった経験をさせてもらったことは本当に感謝していますが、ある意味すごくないですか?

今後の柔道の大会

新型コロナウイルスの影響も少しずつ減少、ワクチン接種が進んでいることもあり柔道の稽古に制限がほとんど無いというのはよく聞きます。
この調子でワクチンが普及し、感染者が減少していけば対人競技である柔道は益々制限が減少していくと思います!

そして、次の2024年パリオリンピックに向けて柔道界も大きく変わっていくでしょう!

また、数年間柔道は大会の延期や中止で苦しんできたと思いますが、その分若い選手や未来の柔道家には頑張ってほしいし、2022年は柔道の試合がいつも通りに開催できるでしょう!

最後に、未来の柔道家に向けて何か言うことがあるとしたら、【何回試合が無くなったとしても、どんなことがあっても簡単には諦めるな!】とだけいいです!

それではこの辺で!
時間を大切に!
良い1日を!

試合講道館杯

Posted by 土井 健史