【佐々木健志】選手の全日本選手権の活躍を見て刺激を受けた思い出

2022年4月5日

こんにちは土井(@takeshidoi73)です!
皆さん元気を過ごしでしょうか?

僕は最近柔道をしていないので、ネットニュースなどで柔道を見て全日本選手権の各地方の予選などで天理の後輩たちが活躍しているのを見て、全日本選手権の思い出に浸っていました。
僕自身、全日本選手権位は出場できておりませんが、僕の中での全日本選手権の思い出といえば僕の中で佐々木健志選手の活躍なんですよね!
体重無差別で争われる2020年の全日本柔道選手権で-81kg級の佐々木健志選(ALSOK)が3位になるという偉業を達成したのを皆さんは覚えていますか?
大金星となったのが、佐々木健志(ALSOK)選手が、試合相手の王子谷剛志選手(旭化成)に小内巻き込み(有効)と一本背負い投げ(技あり)の完勝し、正直驚きましたし、鳥肌が立ちました。

【佐々木健志】選手の全日本選手権の活躍を見て刺激を受けた思い出

※全日本柔道連盟のYouTube動画引用
上記の写真は実際に佐々木選手が投げたシーンでしたが、全日本柔道選手権のルールが講道館ルールでは無く、国際柔道連盟ルール(IJFルール)使用のルールであれば合わせ技の一本勝ちなのですが、柔道の大会でも全日本柔道選手権はルールが異なり、有効と言うポイントの追加があります。(講道館ルール)
因みに筆者の土井健史も王子谷剛志・佐々木健志とも全員「たけし」と言う名前(笑)
今回は現役選手ならではの佐々木選手の強さについて、考えたことを書きました。

佐々木健志選手の強さの秘密は?

2020年の全日本柔道選手権の佐々木選手の活躍を見て思ったのが次の2つ

  • 強靭的なフィジカル(筋力トレーニング)
  • 寝技(柔術)

寝技や筋力が強いのは知っていましたが、全日本強化選手でその姿を見られるとは思いませんでしたね!
ちなみに、佐々木選手は立ち技もめちゃくちゃ強いんですよ(笑)
立ち技もグランドスラムパリで圧勝優勝するなどもあり、技もめちゃくちゃキレます。
個人的には世界選手権に出たら間違いなく金メダルとるんじゃないかな?と思いますし、実際に全日本体重別選手権も昨年は圧勝で優勝していましたしね!

ちなみに柔道という競技は組み合ったり接近戦も最近は増えてきたので、腕の力以外に身体の力(体幹)、足腰の強化など様々な要素が求められます。
また、試合時間中の寝技も長くなっていることから佐々木選手のように柔術に行く選手も増えており、僕も柔術に行ってから寝技に対する考え方が変わったので皆さんにお勧めしたいですね!
同じ現役選手として佐々木健志選手の何が凄い?と聞かれると、両手をしっかり組み合っても強い、担ぎ技(背負い投げ)もできるし、内股系の技もできる。
更に奇襲技も得意で捨て身技や寝技もできるといったオールラウンダーといった点が凄いんですよね。
また、その全てが世界レベルなのでそういった面でも隙のない選手といったのが僕の印象です。
では今回はどういった部分に強さの秘密や背景があるのか考えてみましょう!

強靭的なフィジカル(筋力トレーニング)

よくインスタやドンマイ川端さんのYouTube動画にトレーニングしている様子がありますが、ダンベルトレーニングを100kg近い重さで取り組んでいたり、愛車にロープをくくって車引きなどもしています。
柔道が本業の僕もあのトレーニングの量はエグイとしか言えませんね。
実際に柔道の体幹の強さは見ていても想像できますし、中量級であそこまで体格の大きな選手達と戦うのは現役を長く軽量級ながら無差別の団体メンバ―だった僕はよく分かります。
やはりこの体格で無差別のクラスで戦いたいのであれば筋力強化は当然求められるわけで並大抵の努力では難しいということですね。
個人的に思うことは佐々木健志選手然り、大野将平先輩しかりトレーニングの方法というのが昔とは変わって、走るだけベンチプレスや腕立て伏せだけではなく、ウエイトトレーニングを積極的に取り入れ全身を鍛えるようなトレーニング方法が今の柔道界では主流となっています。
トレーニング方法の例を挙げるとウエイトリフティング競技のハイクリーンやデットリフトなどが代表的ですよね!
そういった代表的なトレーニング方法の中でもスクワットや懸垂は昔からありましたね!

こういったトレーニングのことを話していると、トレーニング方法情報やスポーツ科学などが全く発達していない時代に昔の選手はどのように試行錯誤していたのかな?とか思いませんか?

昔の選手ということで話はそれますが、旧柔道ルールで足を取っても反則にならないし、組み合うことを嫌がって両手できることもできる、多少逃げても反則にならないという背景もあったので軽量級が重量級と戦いやすいというのはありましたが、過去の選手でも藤井省三先生は別格だなと個人的には思います。

話は戻りますが、上記のようなルールの背景もあったのでルール変更していてからは軽量級でも重量級と組みあう場面が求められるになったというルール変更の背景があったから、トレーニング方法もここ10年で積極的にウエイトトレーニングをとりいれるようになったのかな?と個人的には思います。
※2008年に僕が天理高校に入学した時には積極的にウエイトトレーニングをしている時代になっていました。

寝技(柔術では?)

佐々木健志選手の筋トレ動画や、佐々木健志選手が、寝業師と呼ばれる加藤博剛選手(千葉県警)に抑え込み一本勝ち。
加藤博剛選手が寝技で一本負けしたのを見たのは、人生でこの大会が初めてと言っても過言ではないと思うんですね。
僕自身、現役を長くしていた中で加藤博剛選手が寝技で抑え込まれて負ける姿なんて一度も無いし、寝技においては柔道界で1番強いのではないか?と思っていましたから。

では何故こんなにも寝業が強いのか?という秘密は柔術の出稽古では無いか?と僕は思っています。
カルペディエム広尾・自由が丘に柔術の出稽古に行った際の写真を佐々木健志選手のインスタグラムで見て思ったことを言っているのですが、めちゃくちゃ柔術の選手も強い人が集まっているんですね(笑)
その中に柔道の選手が混じって柔術をするのは普通では難しいんですよ。
何故かというと、柔術は投げる=勝利では無いからです。
締め技や関節技、背中についてポイントを取るなど様々なルールが柔術にはあり、投げると終わりみたいなことは全く無いし、一本で投げた後に締め技や関節技を決められると負けなんですね(笑)
だから、柔術は柔道の投げにこだわるタイプの選手は難しいですよね~。

まあ、強靭なフィジカルを付けるために筋トレやトレーニングを徹底して行い、寝技を鍛えるために柔道だけの寝技では無く、柔術といった他競技からもヒントを得ることが軽量級でも大きな選手に戦うための秘訣かもしれないですね。
※寝技は体幹が鍛えられるから柔道の受けも強くなる。

ちなみに実際に柔術を習って寝技が強くなるのか?と聞かれるとやはり成長速度には個人差はあります。
何故なら結論から申し上げますと柔術もやる気や練習をさばる選手は伸びません(笑)

筆者の土井健史も2021年の柔道全日本選手権予選に出場を決意

2021年1月24日(日)三重県柔道選手権大会(全日本柔道選手権大会の三重県予選)に出場を決意。

この大会で優勝または2位までが全日本柔道選手権の予選である東海柔道選手権に出場することができる。
※僕は2019年の三重県柔道選手権大会(全日本柔道選手権大会の三重県予選)に出場して優勝。

この大会をきっかけに2019年は飛躍し、柔道の全日本強化選手に復帰した年でもあったので、2021年は三重県で三重とこわか国体もありますので、それに向けて良いスタートにしたいと思っている次第でございます。
※ちなみに2020年は2019年の三重県柔道選手権大会(全日本柔道選手権大会の三重県予選)に出場していません。

また、全日本柔道選手権の出場は柔道家にとって、夢の舞台であり、道のりは決して楽ではありませんが、小柄ながら活躍をする佐々木健志選手のように身体の小さい柔道選手でも大きい体格の選手に勝てる姿を見せたいので、2020年は挑戦しました。
結果的には三重県で中川さん(名張高校教員)に破れて出場は逃しましたが、いい思い出です!
2021年の三重県選手権の大会結果でした。

やはり軽量級が全日本選手権に出場するのは本当に難しいですよね。
僕自身は何故か縁が無いような気もしますし、人生で1度は出てみたかったなとも思いますね!
やはり改めて佐々木健志選手すげえなと思います。
ですが、身体が小さいのを言い訳にしていては何も始まらないので僕も小さいなりに頑張ろうと思います!

では皆さん時間を大切に、良い1日を。