スポーツ選手がコロナで引退する理由とは?

2021年4月2日

新型コロナウィルスを考える

こんにちは、土井(@takeshidoi)です。

今回はコロナで引退する選手が多いことから、一人のスポーツ選手としてどう思っているのか?なぜ引退するのか?何が起こっているのか?ということを一人の現役スポーツ選手として僕なりの考え方をお話したいと思います。

おそらくスポーツを見ている側の皆さんは“精神的にきつい“などの心配をしてくれていると思うのですが、全日本強化選手として現役をしている僕の見解を結論から言います。

スポーツ選手が次々に引退する理由は新型コロナウイルスの影響で「お金」に目途が立たない!という理由が多いと考えられます。
※この発言で不快な思いをされた方がいれば大変申しわけありません。

今回はこういった僕の見解の元、今スポーツ選手がなぜこのような状況になっているのか?お話していきたいと思います。

新型コロナウイルスの影響でスポンサーが付かないため引退する選手

スポーツにはメジャー競技とマイナー競技があり、各国での認知度・人気によってスポンサーに支援されやすい競技とされにくい競技があるのはご存知でしょうか?
競技によっては自分で資金の援助を探すしかない競技があり、探すことのできない選手はアルバイトをするか現役を引退するという選択を選ぶのはよくある話です。
競技を行っていくうえで最も欠かせないのが、この【活動資金】と言っても過言ではありません。

こういったスポーツ選手の事情がある中、新型コロナウイルスの影響でスポンサーが付かないのはサポートしてくれている中小企業が「赤字」になっていることも関係しています。
アスリートは基本的に企業に所属するか、個人でスポンサーを見つけるかのどちらかであり、企業からの支援を得ることができなければ競技をやめるしかないという選択が生まれます。
例外は実家が金持ちということくらいでしょう(笑)

今は家にいよう「Stay Home」をスポーツ選手がすることは正しかったのか?

前から思っていたことなのですが、これは正しかったのか?
確かに人命が優先されているのは理解できるが、毎年のインフルエンザの死者数より新型コロナウイルスの死者数が圧倒的に低い中、“企業からお金を貰って活動しているスポーツ選手が経済の流れを止めるという矛盾“という行為に疑問を持たないのか?と思うことがあります。
考えは人それぞれのため正解は無いが、僕個人的にはこれはスポンサー企業への背信行為に繋がるのではないか?と思うことがある。

力士が本場所を休場できないか「コロナが怖い」と言って引退(佐渡ヶ嶽部屋の琴貫鐵)

「今日を持って引退することになりました。このコロナの中、 両国まで行き相撲を取るのはさすがに怖いので 休場したいと佐渡ケ嶽親方に伝え協会に連絡してもらった結果 協会からコロナが怖いで休場は無理だと言われたらしく 出るか辞めるかの選択肢しか無く 自分の体が大事なので」Twitter文引用

様々な意見はあると思いますが、太っているとコロナウイルスが重症化しやすいなどの研究結果もあるように仕方ないですね。
個人的に思うのはこの選手は22歳と若く「序二段」であり、決して高給取りのお相撲さんでは無いので良いタイミングだったのでは無いか?と僕は思っています。

ベテランのスポーツ選手が次々に引退

もっと活躍が見たかったというファンの方には申し訳ありませんが、これははっきり言って正解では無いでしょうか?
現役を続けるのは「お金」と「スポンサー」が必要となり、年齢と向き合っていくと決して楽では無いため決断は早くて損は無いと僕は現役をしていて感じます。
何故なら、年齢を重ねれば重ねるほど、転職活動においても苦労し、家庭を持っている人であればより苦労するでしょう。
※スポーツ選手の中には引退後に会社員として働くことができなくて、悩んでいる選手が多くみられる。

実際に引退した選手は有名なスポーツ選手も多いですし、やはり企業も有名な選手で無ければ“スポンサーとしてサポートするのは難しいのかな?“とスポーツ選手ながら感じました。

東京オリンピック後のスポーツ選手・スポンサーの関係

これはあくまでも推測ですが、開催されるかも不透明な2021年東京オリンピック後に企業はスポーツ選手・アスリートのスポンサードは縮小傾向になると思います。
というよりは縮小はしないが、「選ばれたスポーツ選手」のみが生き残るのではないか?とも考えられます。
実際にすでに縮小・赤字を垂れ流している企業もあるためより一層、スポーツ選手には自分の価値を高める施策が必要なのでは無いでしょうか?

何故なら僕もまた2021年の9月の国体が契約の大会のメインであり、2021年3月からは現在の所属先である三重県スポーツ協会との契約の更新はありません。
僕自身2021年で29歳になるので引退することが濃厚になっており、就職活動をしなければなりません(笑)

29歳で初めて本気の転職活動というやつですが、他人事では無いので皆さんも信憑性を持ってくれますかね?
また、僕の今後の進退や、柔道家が29歳にもなって転職できるのか?といった話もしたいですね。

それではこの辺で!
時間を大切に良い一日を!