講道館杯の【出場資格】と大野将平先輩との決勝戦をした講道館杯について

2021年5月18日

こんにちは、土井(@takeshidoi)です。

昔の話ですが、講道館杯の決勝で大野将平先輩に内股で投げられているシーンが新聞の一面に載っており、同時交際していた女性のお母さんに『新聞載ってたよ!』と言われたことがあります(笑)

たしかに綺麗な内股の写真とテクニックだったので、今回は決勝戦で大野将平先輩の「内股」についてと講道館杯という大会を知らない人のためにも【出場資格】や僕のこの時の講道館杯についてお話しようと思います。

ちなみに講道館杯に出場できるような選手は基本的に“一流選手”と言っても過言ではありません!
もちろん競技力は!ですよ!人間性については人それぞれなので何とも言えません(笑)

講道館杯の出場資格と当時の僕の状況

講道館杯の出場枠は基本的に下記のみで非常に狭き門であり、僕が初めて出場したのは天理高校3年生でインターハイを優勝して出場資格を得た時です。
その時は、海老沼選手のお兄さん(パーク監督)にぶん投げられました(笑)
話はさておき、講道館の出場資格は下記のとおりです。

  • インターハイ優勝者
  • 全日本ジュニアで3位以内
  • 各地方大学の関西、九州、関東、東京、東北、中四国などの地方大会優勝者、または2位以内
  • 全日本学生ベスト8以上
  • 全国警察大会3位以内
  • 全日本実業団3位以内
  • 刑務官や自衛官は全国大会優勝者
  • 前年度、講道館杯のベスト8以上
  • 全日本強化選手B以上が出場

上記の文から見て分かるように狭き門であり、当時僕は20歳で全日本強化選手のジュニアクラス(現在なら全日本強化C)のため、全日本強化選手Bになるのは難しい状況でした。
ジュニアの全日本強化選手Cはこの中では格下になり、僕はこの試合前の全日本学生73kg級で決勝まで行きましたが、はっきりいって僕はノーマークだったと思います。
競馬新聞で言うと、印が全くついてない感じですかね?
さすがの麒麟の川島さんでも当てられなかったでしょう(笑)

個人的には現役を一通りしてきて、出場枠は大学生が有利!ですね!
各地方の2位まで出場できて、全日本学生ベスト8まで出れるといった出場枠があるのも大学生ぐらいです!

逆に、レベルが年々上昇している全日本実業団個人戦からの講道館杯出場枠を、もう少し増やすべきではないかな?と一人の選手として感じています。
元強化選手がたくさんいる中、講道館杯に出場できない強い選手が多くいるので、組み合わせ次第で講道館に出場してしまう選手もいる実業団の出場枠の少なさにいつも疑問があり、有望な選手でも試合感覚のためといって出場してきた強化選手に序盤で対戦して負ければ終わりですから(笑)

※実業団の選手は全日本実業団個人戦で負けると1年間試合のチャンスはない。

全日本実業団個人戦

ちなみに僕も1年間のブランクの後の復帰戦2018年の全日本実業団個人戦【3回戦負け】で1年間試合は無くなった。
そして、1年後に全日本強化指定復活した。
(写真の対戦相手の日本エースサポート佐藤選手も同時期に全日本強化選手に指定)

まあ、若手を少しでも使いたいという気持ちは分からなくも無いのですが、ベテラン選手や25歳以下の強い選手にチャンスが減っているのもおかしいと思うのですけどね。
まあ、これも一昔前は代表を狙う強豪選手は実業団の試合は出場しなかった影響もあるのですかね?

いずれにせよ僕は全日本柔道連盟の意向は全日本強化選手でも分からないのでここら辺は何ともいえませんね!
ですが、個人的にはもっと様々な面で透明感のある組織と選考について分かりやすくしてほしいですね!

天理大学73kg級のレベルの高さ

因みに、講道館杯の表彰台の上に3人も天理大学で稽古をしていた。
大野将平先輩、土井健史、斎藤涼先輩(現、天理高校監督)が講道館杯の3位までの入賞台に立っていました。
また、当時の年長者が齋藤涼先輩であり、全日本強化選手のBでした。

ちなみに当時の年長者の齋藤涼先輩は現天理高校の柔道部監督であり、三重インターハイの決勝で国士舘に勝利して天理高校を全国優勝に導いた名監督です!

大野将平先輩との決勝を解説

今回はあまりにも僕が2012年講道館杯の決勝で「内股」で綺麗に投げられているので、投げられた時のかけひきを動画で解説しながら説明してみました。
文章でも解説したいのですが、少し長くなるので注目するポイントだけお話しておこうと思います。

注目するポイントは、引き手(大野先輩の左手)と大野先輩の足の運びですね!
ここに注目して試合を見てみると、とても面白いと思います。

全日本強化選手Bになる自信があった理由

僕は、意外と楽観的にこの年には全日本強化選手Bにはなるな!と実感していた。
理由としては、関西学生の決勝で大野先輩と試合をして、負けはしたものの昔みたいにあっさり負けるのではなく判定、勝ち負けするような試合になったというのが僕の自信になりました。
(YouTube「Doi channel」に載せています)

そのため、今回の大会も絶対に行けるという謎の自信に溢れていました(笑)
僕の経験上は、どこで結果が残るなんて人それそぞれ分かりませんが、努力していれば必ず報われる日が来ると思いますし、【少なからず結果を出している人は努力している】ということです!

たとえ報われなくても、努力したといった過程が素晴らしいのではないでしょうか?
ちなみに最後の名言は”はじめの一歩の鴨川会長”のセリフです(笑)

ということで、それでは皆さん時間を大切に、良い1日を!